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1977年日本公演の想い出話です。

公演観た方!記憶をたどってリポート送って下さい。


宮脇さん(静岡)

77年1月18日(火)、丁度冬休みで、大阪に自宅があり札幌から帰省していた私とバンドのドラマーN氏は
「ついに本物が見れる」興奮を隠すこと無く厚生年金会館に足を運んだ。
今日聴けるものは全て自分達でコピーしており、
「本物の実力はいかに?」の気合いである。
前座は「アイドル・ワイルド・サウス」。神戸のサザンロックバンドで、関西では人気バンド。
ギタリストはスライドの名手・松浦氏(後にツイストに加入)。
なんと「アイドル・ワイルド・サウス」の呼び込みをアーティマス・パイルが出て来て行った。なんていい人なんだろう。
丁度よいウォームアップとなる、良い演奏であった。
そして、いよいよLynyrd Skynyrdの登場である。
オープニングナンバーはライブ版と同じWorkin' for MCA。やっぱり本物や〜。
とにかくAllenがかっこいい。東京では赤の上下のいでたちであった(らしい)が、大阪では白一色。
エキスプローラーのコリナーカラーとのマッチングも良い。
他のメンバーが「いつも」の感じなので、一際目立つ。
ロニーが渋い。どすの効いたボーカルは、生で聴くと圧倒される。
長いギターソロの間には、ドラムのところに行ってシンバルを手で回していたのが目に焼き付いている。
また曲のエンディングでは指揮者のように振るまう。指笛も
バッチリ決まりまくる。
ステージバックにはOne More From the Roadのジャケットイラストが写し出されている。
どんどんと演奏は進み、本当にあっという間に佳境になだれ込んでいた気がする。
Sweet Home Alabamaのイントロで大きく湧いたときに、巨大な南部国旗がばさっとステージバックを覆い隠す。
そしてアンコール。
「ここでFree Birdと叫んだらあかんぞ。最後の曲になってしまうからな。」とN氏。
2人で必死で「Crossroad」と叫ぶが、皆がFree Birdと言ってしまってる。
ついにビリーのイントロが始まってしまう。
終わってまうやないか、でも最高や。
あっという間に終演。もっと聴きたかった、でも最高やった。
それから数カ月後のある日、札幌のアパートで朝日新聞に見てはならない記事を発見する。
・・・・飛行機事故
バンドメンバーは直ぐに練習所に集合し、Free Birdを何度も何度も演奏した(実話です)。
最近、大阪公演のブートCDを入手した。あの日の演奏は紛れもなく「最高」であったと再確認する。
以上です。


MAKIのリポート「?」

1977年1月15日(土曜日)ついに待ちに待ったLynyrd Skynyrdのコンサートの日。

高校生の私は学校の都合のため、土曜日しか見に行けなかったのです。

中野サンプラザの客席は満席。1階中程の中央が私の座席。1階はほとんど日本人、

2階席は外人さんが目立っていました。

前座は「アイドルワイルドサウス」上手かったけど正直どうでも良かったです。

Lynyrd Skynyrdを早く観たかったから。

いよいよ、メンバー登場!"MCA"で「うおー〜〜」凄すぎ!!

後はもう頭カラッポ。失敗しました〜もっと冷静に観ておけば良かった.......

途中、スティーブのボーカル、あれよあれよという間に「アラバマ」....

そしてフリーバード

叫びすぎで喉はがらがら。

全然リポートになっていません。御免なさい。

なにしろ凄かった。レコードより数倍凄かった!

私の人生はここから始まったようなものです。

もっと冷静に観た方のリポート、お待ちしています。(MAKI)


nobnobのリポート「度肝を抜かれた1977」

記憶を辿りながらの執筆ですので、あしからず・・・・。
1977年1月、中野サンプラザホール。
当時ブリティッシュロックに狂っていた私(ロック小僧)は、
ユニオンジャックのロンドンブーツ(懐かしい)にベルボトム、
Gパンの生地をつないだ膝下20〜30cmはあるかのような
ロングコートの出で立ちでライブへ出かけた。
ちなみにこの時はまだMakiとは友人ではない(笑)
前座の「アイドルワイルドサウス」。興味が無かったこともあったが、
不覚にも前座終演時間に到着したのでありました。
いざホールへ!私の座席は、1階2列目中央!最高の席でした。
座るや否や、メンバー入場!来た来た来た来た!
ロニーだ!アレンだ!ゲイリーだ!本物だ〜!
私が観たライブでは、アレンの出で立ちは上下赤の姿でした。
アレンは背丈を始め、手足・指がやたらと長い印象を受けました。
オープニング、言わずと知れたMCA!迫力に唖然。
まさに「凄い」の一言に尽きる。
シンプルマンを期待しつつ、しばし彼らの演奏に圧倒されておりました。
残念ながら、シンプルマンは演奏されませんでしたが・・・・。
「That's Smell」が演奏されたとき、「ん?何じゃこりゃ?初めて聞く曲だな?」
が最初の印象。その後、レコードを聴いて素晴らしさに気付く愚か者でした。
場内も興奮の坩堝へと化していき、
気が付いたときには、私は最前列の中央でステージにもたれておりました。
手を伸ばせば、ロニーの素足に触れる所にいたのでありました(笑)
微動だにせず唸るロニーの声に身をまかせ、
時としてアレン・ゲイリー・スティーヴのギターに目を配るのであります。
旨い!流石!なんというテク!モノの見事に絡む3本のギター。
途中私が何を考えていたのかは、もう覚えていない・・・・。
あれよあれよと、「Free Bird」
イントロでの鳥の鳴き声のような音は、
「あ−やってんのか−」(ゲイリーがボトルでやるやつ)と感心したのを覚えている。
さぁー来ましたクライマックス!3本のギターがステージ中央へ!
私は発狂してました。時として冷静になっていたつもりでも、
そうーはさせない彼らの力を感じました。
まさに「度肝を抜かれた」というのはこのことを言うのだろう。
目の前で繰り広げられるトリプルギター。
私と彼らとの距離はわずか1〜2m。もうたまらん。
耳に焼き付いたと言うより、目に焼き付いてしまったと言った方が正直な気持。

全ての演奏が終わり、しばし呆然としているところへ
アーティマスがステージへ戻ってきて、客席に向かって使用していたスティックを
2本投げた。思わず私はハイジャンプ!うち1本をGETしました(笑)

興奮冷めあらぬサンプラザを後に、
「私の今までのロックは、一体何だったのだろう?」状態。
自分の足下を見て、「ユニオンジャックのロンドンブーツ?」
ロック魂を知りました・・・・・。
「レイナードバンド、やるしかないじゃん!」
理屈無くそう思った夜でした・・・・・。

その約1〜2ヶ月後、
やっとレイナードの話の分かるMakiと知り合い、現在に至るわけです(笑)